精神保健福祉を取り巻く環境は、ここ数年の間に少しずつすすんでいます。
問題はあるものの「障害者自立支援法」の下で「身体」「知的」「精神」の3つの障がいは一元化され社会資源も増えて来ました。
日中活動の場が選べる状況になりつつあり、本人・家族にとっても好ましいことと思います。又、社会生活・社会活動が進む中で、家族から離れた一人生活の願望や「一般就労」 への二-ズも高まっています。
一方では、「まだ家に閉じ籠っている多くの精神障がい者」がいます。
直方市・宮若市・鞍手町・小竹町のいわゆる2市2町である直鞍地域には、県保健関係の実態調査でも、手帳を持っている方が400を上回り、自立医療支援法関連で病院に行って
いる方も1,000を超えてことが実証され、しかも増加傾向にあることが判っております。
また、一方では家族の意向もあって、地域生活移行が中々進まない現状もあり、年を経る毎に親の高齢弱体化が進行、不幸にして保護者である親亡き後は、止む得ず入院や施設入
所をせざるを得ないのが多くの実態ではないでしょうか。
加えて精神障がい者の福祉の現実の遅れです。・・・民間のバス・電車など公共交通料金の半額割引制度は先の見通しさえ見えてこず、精神障がい者の「保護者制度」等、早期解決
を求めている課題も山積しています。
私達は、障がい者福祉が前進するよう今年も努力を積み重ねることが大事だと思います。
本年も地域家族会である「なおみの会」は、その原点を忘れることなく、共に原点を確認し合い互いに頑張りましょう。
福岡県精神保健福祉センタ-調査統計での区分 | 平21年9月末現在 | 平22年7月22日現在 | 平成21~22年の約1年間の増加数 |
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自立医療支援受給者 | 1,080 | 1,121 | 41名の増 |
精神障がい者保健福祉手帳所持者 | 430 | 448 | 18名の増 |
・支え合う・・・・家族同志で悩みや体験などを共有する。
・学び合う・・・・病気のことや福祉サ-ビスなどを学び合う。
・働きかける・・・地域住民や行政機関などへの啓発・提言をする。
具体的行動の展開
1.家族会活動を強化します。
・定例会の有り方を工夫し、多様な持ち方で活性化を図り例会の有意義性を高めるる努力をします。
・本年は、直方市・宮若市・鞍手町・小竹町の2市2町で「巡回家族教室」(家族会定例会)を開催します。
・1月には、恒例の「新年会」(家族会定例会)を実施します。
・家族会定例会がのない月は、「「支え合い・学び合い」の場として「茶話会」を実施し、家族間の交流を深めます。
2.直方・鞍手地域精神障がい者家族会「なおみの会」の下に、現連絡体制を強化しながら2市2町の「なおみの会」支部組織体制を確立します。
3.「なおみの会だより」を毎月発行し、当事者・家族・各事業所職員・賛助会員など多くの方々のご意見・寄稿を紙面の範囲で可能な限り掲載します。
・賛助会員を広く募りと共に、「なおみの会だより」を賛助会員はもとより、「なおみの会」に関わってて下さっている多くの皆様になおみの会だより」をお届けし、私達の活動の理解と同時に精神保健福祉の啓発・前進への支援の深まりを働きかけます。
4.第1作業所(直方市感田)、軽食喫茶廻音(直方市須崎町商店街)、第2作業所(宮若市磯光)サロンなおみ(直方市山部)が、それぞれ特色を生かした事業所運営をします。
・4つの事業所が「調和」と「連携」のとれた運営を目指し、施設長会議を毎月定例化して「当事者主体の事業運営」を展開します。
5.各事業所職員の資質・知識・技術の高揚を図ります。
・全職員参加の研修会を年2回実施します。
・特に支援業務従事職員には、その他主催の研修会等にも参加を求め、年2回程度は交替・順番で学習機会を得るよう努めます。
・ ケース会議(個別支援会議)などでは、「保健所」「る-ぷる」等の相談事業所、「行政」等の専門家の助言を受けながら当事者本人ひとり一人の支援に努めます。
6.地域活動支援センタ-「サロンなおみ」は、立ち上げから2年目を迎えましたが、これから益々発展し、その役目を果たして行かなければならない責務があります。
・地域の民生委員・児童委員・各相談事業所・行政の福祉窓口等々との連携・支援を深めて活動を一層強化します。
7.にちよう広場と支援サ-クル「あおぞら」
・「サロンなおみ」運営の一環として、また、地域家族会「なおみの会」の自主運営で今年度も当事者と家族の相談事業・居場所提供の「にちよう広場」を継続実施します。
・作業所支援サ-クル「あおぞら」の運営面では、創作活動やイベント支援なども継続し頑張りま頑張りしょう。
8.多くの個人、団体、関係機関と連携を密にして、障がい者福祉の充実に努めましょう。
特に、障がい者問題を考える直方市連絡会議や「わらびの会」などは積極的に参加します。
9.福精連(福岡県精神障がい者福祉会連合会)、及び「きょうされん」(共同作業所連合会)には団体(組織)として加入し、出来る限り運動体としての役割を果たすよう努めます。
又、そこでの研修会・学習会などにも5項での職員参加と共に地域家族会としても参画します。
その他、各種研修会や学習会にも自主的に、そして積極的に参加を求めます。
10.地域との交流に努めましょう。
・地元町内会、2市2町の行政、及び社会福祉協議会、地元企業、各種団体、各地域のボランテア連絡協議会等実施のイベントなとには、当事者と共に積極的に参加をしましょう。
11.当事者の自主的な活動を支援しましょう。
12.特定非営利活動法人 なおみの会の組織や事業所運営に関して、その有り方を、これからも遂次整備して行きます。
13.当事者が家族依存を少しずつ脱却するための家族からの独立を目指す方向性を模索しながら、今年度から地域生活支援する家族会の思いが籠ったグル-プホ-ムの設立のための調査 ・研究に取り組み始めます。
14.予算案編成について・・・総会迄は発生主義により予算執行します。
主要行事・会議計画書等 (案) 特定非営利活動法人 なおみの会
月 | 日(曜日) | 時間 | 内容 | 開催場所 | 備考 |
4 | 12:30~15:30 | 家族会茶話会 | サロンなおみ | ||
4 | 10:00~17:00 | 臨時事務局会議 | サロンなおみ | 総会議案等 | |
5 | 10:00~17:00 | 家族会会計監査 | サロンなおみ | 監査 山本シゲ子 | |
5 | 09:00~17:00 | 法人会計監査 | 直方市役所8F | 監査 山本昭利 山本シゲ子 |
|
5 | 10:00~16:00 | 事務局・施設長会議 | 社協 | ||
5 | 10:00~16:00 | 役員会(理事会) | 社協 | 総会議案等 | |
5 | 福精連 総会 | 福岡市 吉塚合同庁舎 | 立山 田尻 廣津 | ||
6 | 11:00~12:00 | 家族会総会 | 直方総合分庁舎502 | ||
6 | 13:30~15:30 | 法人総会 | 直方総合分庁舎502 | ||
6 | 福精連職員研修会 | 福岡市吉塚合同庁舎 | 該当職員 | ||
7 | 12:30~15:30 | 家族会茶話会 | サロンなおみ | ||
8 | 14:00~16:30 | 夏季職員研修会(食事会) | 直方総合分庁舎402 | ||
8 | お盆休み(4日間) | ||||
9 | 福精連宿泊家族交流研修会 | グリンピア八女 | 希望者 | ||
9 | 13:30~16:00 | 巡回家族教室(9月例会) | 小竹町 | ||
9 | 00(水)(日未定) | 10:00~15:30 | なおみの会全体レク交流会 利用者・職員・家族 | ○○市町体育館 | 福精連行事の都合もあり 日程は流動的 |
10 | 10:00~15:30 | 直方市福祉祭 | 直方市体育館 | ||
11 | 13:30~16:00 | 巡回家族教室(7月例会) | 直方総合分庁舎402 | ||
12 | 13:30~16:00 | 巡回家族教室(12月例会) | 鞍手町 | ||
12 | 14:00~16:30 | 冬季職員研修会(懇親会) | 直方総合分庁舎402 | ||
12 | 29~31 | 年末休み | |||
1 | 1~3 | 年始休み | |||
1 | 12:00~15:00 | 家族会新年会(1月例会) | サロンなおみ | ||
2 | 13:30~16:00 | 巡回家族教室(9月例会) | 宮若市 | ||
2 | 00(土) | 14:00~16:00 | 地域支援講演会(精神科協会) | 飯塚プレジデントホテル | 日時 見込 |
3 | 12:30~15:30 | 家族会茶話会 | サロンなおみ | ||
3 | 福精連 予算総会 | 福岡市吉塚合同庁舎 | 立山 田尻 廣津 |
・事務局・施設長会議・・・毎月第2週(金)
・家族会例会・茶話会・・・他行事で多忙でない月の第3週(日)
・支援サ-クル定例日・・・第1週(水)
・理事会・役員会・・・・・随時必要に応じ開催、家族会役員会は集会時直前の時間利用
・職員研修会・・・・・・・福精連・その他職員研修・・・随時に代表、又は事業所毎数名(なおみの会独自の職員研修 夏季・冬季の年2回予定)
心を病む人々が集う…
にちよう広場
人との関わりがもてず「閉じこもっている人」や「長く入院されていた人」など
心の病を持つ人々が家庭から外へ出て社会参加する場、あるいは仲間との交流の場としての「サロン」です。好きな時間帯に自由に過ごすことができる居場所(フリー
スペース)でもあります。また、困っていることやいろんな悩みをお互いに語り合い、苦しみや悩みを一緒に考えるところでもあります。
場所 | 直方市山部751-31(サロンなおみ) |
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連絡先 | TEL/FAX 0949-28-9363 |
運営主体 | 特定非営利活動法人 なおみの会 (直方鞍手地域精神障害者家族会) |
開所日等 | 毎週・日曜日(10時~15時) |
サロンのモットー
『みんな自立を目指し、仲良く、自主的に』
~関連事業所~
【なおみの会第1作業所】
直方市感田2111-1
TEL 0949-26-3211
FAX 0949-52-6566
【なおみの会第2作業所】
宮若市磯光1596-14
TEL/FAX 0949-33-1599
【軽食・喫茶「廻音」】
直方市須崎町15-4
TEL/FAX 0949-22-6669
【サロンなおみ】
直方市山部751-31
TEL/FAX 0949-28-9363
http://naominokai.org