背景
粕屋地区精神障害者福祉会ヒューマン21は、当事者、家族、ボランティアからなる任意団体で、ステップアップ共同作業所の運営主体としてスタートしました。粕屋地区は1市7町からなり、福岡市の東部に隣接するベッドタウンで人口約27万人が居住しています。
また、ステップアップは平成11年10月に開所し、福岡県下の保健所管内で最も遅れてできた作業所であろうといわれています。ヒューマン21は1999年にスタートすることになり、21世紀型のユニークな作業所を目指していこうと名付けました。
基本的な考え
家族の立場として、親亡き後、作業所があれば安心できるものではありません。地域生活支援センター(当時)、福祉工場、グループホームなども必要だと思っていました。従って作業所を突破口にして、次の展開を図ろうと決意していました。そのためには、どうしても資金が必要になります。資金集めの仕組みづくりを構築することが肝要だと考えていました。また、行政から支援を得ることも極めて重要なことだと思っています。
これまでの経過
平成11年 10月 | ヒューマン21・ステップアップ(小規模作業所) スタート |
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平成12年 4月 | 補助金(県・市町)受給開始 |
平成14年 4月 | 補助金(国)受給開始 |
平成16年 6月 | 小規模通所授産施設申請 ステップアップが社会福祉法人「福岡あけぼの会」傘下となる |
平成17年 6月 | 小規模通所授産施設再申請 |
平成18年 5月 | 新作業所ステップアップ落成・建坪53坪で従来の3倍の広さ |
平成18年 7月 | 福祉ショップ・トライアングル開店(喫茶・軽食、作業所製品など) |
平成18年 10月 | 就労継続支援事業B型・地域活動支援センターⅢ型 スタート |
平成19年 5月 | 地域活動支援センターⅢ型 建屋新設 |
平成20年 8月 | 地域活動支援センターⅢ型 建屋増設 |
平成20年 10月 | トライアングルをステップアップの従たる事業所として認可 |
平成21年 4月 | 就労継続支援事業B型 定員20名を30名に変更 |
平成21年 10月 | 10周年記念行事「ハートフェスタ福岡」(サンレイク粕屋) |
平成22年 3月 | 10周年記念行事「長崎・伊王島へ一泊旅行」 家族交流スペース整備 |
平成23年 10月 | 就労継続支援事業を多機能型事務所ステップアップに変更(定員30名→40名) |
平成24年 4月 | グループホームはーとふる開所(定員5名) |
平成24年 10月 | 多機能型事業所ステップアップ定員変更40→60名 |
具体的な取組み
資金集め
1.賛助会員の協力お願い(当初36名・平成24年度148名)
2.各町でのイベントへの出店、土曜市の開催2回/月(12年10月~16年9月)
3.物品販売(夏:そうめん、冬:食品やカレンダーなど)
4.寄付金のお願い(法人設立準備金、その他)
広報活動
1.ヒューマン21だより 4回/年発行
2.イベント開催(ハートフェスティバル4回、絵画展1回)
家族会活動
1.2ヶ月に1回家族の集いを行っています
2.研究会やステップアップの行事等、呼びかけて参加してもらっています
今後の課題
Ⅲ型と多機能型に対する適切なサービスの提供を、また、就労移行支援等も目指し、夢と希望をもってチャレンジしていきたいと思っています。
また、家族の過重な負担を軽減するための家族支援策を福岡県や国会などに要望しています。
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粕屋地区精神障害者福祉会
ヒューマン21 会長 一木 猛